日本屈指の観光地として人気の「石川県」には、城下町として栄えた金沢をはじめ、北陸一の温泉郷・加賀、豊かな自然が残る能登など、巡りたいスポットが盛りだくさん。そんな石川のお土産といえば、伝統的な和菓子を想像する方が多いのではないでしょうか。実は石川には和菓子以外にも、海産物を使用した伝統食品やインスタ映え抜群の新定番など、多くのお土産があります。今回は、そんな数ある石川のお土産の中から、おみナビ編集部一押しのBEST10をご紹介!銘菓から地酒、伝統工芸品、ちょっと変わり種商品まで、幅広くご紹介します。
石川県のお土産事情
石川県のおすすめ商品をご紹介する前に、まずはチェックしておくべき石川県の定番お土産情報をお伝えします。
石川土産の王道「あんころ餅」
石川県のお土産の定番と言えば、伝統的な和菓子ですよね。和菓子にも様々な種類がありますが、その中でも、石川土産の定番中の定番とも言えるのが「あんころ餅」です。
「あんころ餅」は金沢の老舗和菓子屋「圓八」の看板商品で、石川県民なら誰もが馴染みのある和菓子です。圓八の創業はなんと1737年!約280年以上にもわたり、石川県民に愛されてきた、まさに石川を代表する和菓子と言えるでしょう。もちろん、石川を訪れる観光客にも大人気で、小松空港や金沢駅では夕方にもなると完売してしまうことも。さらに、あの有名なお菓子とのコラボ商品「カントリーマアム あんころ餅味」が登場するほどの人気っぷりです。
そんな大人気商品の「あんころ餅」は、その昔、天狗が作り方を教えてくれたという伝説があり、先祖代々、その伝統的な作り方を受け継いできました。北海道産の小豆を使用したこしあんは、なんと3日間かけて作られ、そのなめらかな舌触りと上品な甘さが絶品です。また、竹川に包んで売られている姿は、まるで「日本昔話」に登場する小包のようで、その風情ある見た目も人気の理由の1つです。
石川の海産物もお土産にすめすめ
石川県と言えば、日本海で獲れる新鮮な魚介類も有名です。そんな海産物を、伝統的な方法で保存・加工したものが石川には多くあり、お酒のおつまみとしてはもちろん、お土産としても人気なんですよ。
その中でも、石川の名産品として特におすすめしたいのが、「こんか漬け」と言われる伝統食品です。
「こんか」とは、金沢の方言で「ぬか漬け」という意味をもち、こんか漬けは魚を塩漬けにした後、米ぬかと糀で漬け込んで熟成させる伝統食。お隣の福井県で作られている有名な「へしこ」と似ていますが、石川の場合、能登地方で作られている魚醤「いしる」を使用しているのが特長です。いしるは、能登地方で醤油より以前から愛用されている発酵食品で、新鮮なイワシを原材料に作られているため、このこんか漬けも、熟成された魚の甘みや旨味が感じられる逸品となっています。
お土産用として、ふぐや鰤、イワシなど様々なこんか漬けが販売されていますが、一番のおすすめは鯖のこんか漬け。そのまま食べても美味しいですし、少し炙って食べるのも◎。お酒のおつまみにもぴったりなので、お酒好きな方へのお土産に、いかがでしょうか?
伝統工芸品
石川県は江戸時代に、「加賀百万石」と呼ばれる文化都市を築いたことでも名が知られています。その頃に多くの職人が石川にいたことから、現在でも、輪島塗や加賀友禅、九谷焼などといった多くの伝統工芸品が存在しています。
その中でも、まずご紹介したいのが「金箔」です。実は日本の金箔の98%以上が金沢で作られているのをご存じでしたか?その歴史はとても古く、金沢で金箔が初めて作られたのは1593年頃、黄金好きで知られる豊臣秀吉の命令によって作られたことが始まりと言われています。その後の江戸幕府の政策により金箔を作ることを禁じられる中、加賀の職人たちは密かに作り続け、その結果、現在のような精巧な技術をもつ職人たちが金沢に多く集まることとなりました。現在では、金沢の金箔は同じく伝統工芸品である加賀友禅や輪島塗などに使用されるだけでなく、食品に使われたり、化粧品用に加工されたりと、幅広い用途で使われています。ぜひ金沢を訪れた際には、いろいろな金箔グッズを、探してみてくださいね!
日榮 加賀金箔入 金彩
石川県の金沢では、伝統工芸品の1つとして「金箔」が有名なのをご存じでしたか?国内で生産されるほとんどの金箔が金沢で作られており、金箔作りの職人も多く存在します。そんな金箔を贅沢に使用したお酒「日榮 加賀金箔入 金彩」は、お土産にもぴったりです。見た目の華やかさはもちろん、自然の旨味にこだわった後味すっきりの飲み口が特長で、黄金色のお酒にキラキラと浮く金箔はきっと喜ばれること間違いなし。贈り物として、ぜひ買ってみてはいかがでしょうか?幸せを呼ぶパワーグッズとして近年話題になっているのが「加賀八幡起上り」です。
加賀八幡起上りとは、石川県内で縁起物として親しまれてきた由緒ある郷土玩具で、その昔、応神天皇が誕生した際に、真紅の錦布で包まれていたことから、このダルマのような可愛らしい赤い人形が作られました。「七転び八起き」という言葉にちなみ、持っているだけで幸運になれると評判のパワーグッズで、石川では古くから子どもの誕生や婚礼のお祝いの贈り物として親しまれているんですよ。近年は、その可愛らしい姿から、出産祝いや初節句の贈り物として購入される方が多く、お土産としても注目されています!また、加賀八幡起上りを作り続けている老舗の専門店「中島めんや」では、顔や模様を自分で描く絵付け体験も行っているので、ぜひオリジナルの加賀八幡起上り作りに挑戦してみてはいかがでしょうか?
新勢力
定番の石川土産ももちろんおすすめですが、最近話題になっている新勢力のお土産も気になりますよね。今回はそんな話題沸騰中の石川土産を2つ、ご紹介します。
1つ目は、インスタ映え抜群と話題になっている「かいちん」です。
かいちんとは、金沢の昔の方言で「おはじき」を意味しますが、近年話題になっているかいちんは、老舗和菓子店「石川屋本舗」の看板商品で、寒天と砂糖から作られた、おはじきのような千菓子のこと。まず特長的なのが、その可愛らしい見た目です。色とりどりの動物や花をかたどった千菓子が、小箱の中にパズルのように並べられていて、写真映えもバッチリ。透明感のある可愛らしい見た目は、食べるのがもったいないほどですよね。ちなみに、夏には金魚モチーフのものが登場したり、毎月22日は「猫の日」として猫をあしらったものが発売されたりと、思わず何度も購入したくなる商品です。
もう1つご紹介したいのが、石川のソウルフードとも言える「揚げあられ ビーバー」です。
ビーバーは1970年に地元の老舗菓子会社「北陸製菓株式会社」が発売したお菓子です。サクサクの食感が特長の揚げあられには地元産のもち米を使用し、日高昆布と鳴門の焼塩を効かせた伝統の味は、食べ始めたらとまらない、そんな後引く味となっています。石川では、スーパーやコンビニなどで気軽に購入できるので、旅先のおつまみや移動中のおやつとしても最適ですよ。ちなみに、白えびの香ばしい旨味がたっぷり入った「白えびビーバー」は、あのバスケットボール界のスター・八村塁選手が、当時のNBAのチームメイトに紹介したことから、一躍全国区となりました。当時は石川でも売り切れてしまうほどの人気でしたので、ぜひ石川で見つけたら、一度購入してみてくださいね。
おすすめベスト10
あんころ餅
石川県の中でも、金沢の名物土産として有名なのが「圓八」の「あんころ餅」です。圓八の創業は1737年、なんと280年余りも続く老舗和菓子屋で、あんころ餅は創業当初から変わらないシンプルな味わいが観光客はもちろん、地元の方々からも愛されています。北海道産の小豆と地元・石川県産のもち米を使用し、餡は3日間かけて作られるこだわりっぷり。また、竹皮に包んで売られているので、香りも良く、まるで小包のような風情ある見た目がお土産にぴったりです。ちょこ豆
「まめや金澤萬久」の「ちょこ豆」は、地元の契約農家から直接仕入れたこだわりの有機大豆を使用した豆菓子で、豆本来の豊かな味わいと、コーティングされたチョコレートがベストマッチ。そしてパッケージに使用されている「豆箱」は、専属の職人が1つ1つ手描きしているそうで、思わず手に取ってしまう、そんなあたたかさが魅力的です。豆箱の絵柄はうさぎやパンダ、招き猫などの動物柄をはじめ、季節限定の絵柄などもありますので、贈り物用や自分用に、それぞれ好きな絵柄を選んでみてくださいね。烏骨鶏かすていら
お菓子好きな方にぜひおすすめしたいのが、「烏鶏庵」の看板商品である「烏骨鶏かすていら」です。烏骨鶏かすていらは、自社農場で飼育された貴重な天来烏骨鶏の卵を使用したこだわりのカステラで、きめ細やか生地となめらかな口どけが魅力的。濃厚な烏骨鶏の卵本来の甘さを追求し、砂糖を極力控えたしっとりとした甘さに、虜になること間違いなし!シンプルなカステラの他にも、金沢の金箔をあしらったものや焼印入りのものもあるので、用途に合わせて、ぜひチェックしてみてくださいね。日榮 加賀金箔入 金彩
石川県の金沢では、伝統工芸品の1つとして「金箔」が有名なのをご存じでしたか?国内で生産されるほとんどの金箔が金沢で作られており、金箔作りの職人も多く存在します。そんな金箔を贅沢に使用したお酒「日榮 加賀金箔入 金彩」は、お土産にもぴったりです。見た目の華やかさはもちろん、自然の旨味にこだわった後味すっきりの飲み口が特長で、黄金色のお酒にキラキラと浮く金箔はきっと喜ばれること間違いなし。贈り物として、ぜひ買ってみてはいかがでしょうか?揚げあられ ビーバー
旅先でのおつまみに、石川県のソウルフードと名高い「揚げあられ ビーバー」はいかがでしょうか?ビーバーは1970年に発売されたお菓子で、北陸産もち米を使用したサクサク食感の揚げあられに、日高昆布の旨味が、後引く味を演出しています。石川では、スーパーやコンビニにも売っているので、旅先のおつまみや移動中のおやつにも最適です。ちなみに、えびの風味が香ばしい「白えびビーバー」は、バスケットボール界のスター・八村塁選手が当時のNBAのチームメイトに紹介したことから、一躍有名になりました。ふやき御汁 宝の麩
見た目の華やかさから、ちょっとした贈り物としても人気なのが「加賀麩不室屋」の「宝の麩」です。加賀麩不室屋は、金沢を代表する食文化である加賀麩を150年余り製造してきた老舗名店で、5代目当主が当時、海外に留学した子どもたちへ、日本のお吸い物を手軽に食べられるようにと作られたのがこの商品。お湯を注ぐと、ふやきの中から色とりどりの具材が出てくるので、まるで宝石箱を開けているような気分を味わえます。お吸い物以外にも、赤だしや加賀みそなど、いろいろな種類があるので、ご家族や友人へのお土産におすすめですよ。じろあめ
「じろあめ」は金沢で一番歴史のある老舗あめ屋「俵屋」の名物商品で、創業当初から庶民に愛されてきた金沢伝統の飴です。「俵屋」の創業は1830年、初代店主が母乳の代わりになる栄養価の高い商品として考案したのがじろあめでした。米と大麦だけを使って4日間かけて作る水あめ状のやわらかい飴なので、赤ちゃんからお年寄りまで、幅広い世代で楽しめるのが嬉しいですよね。また、お料理の隠し味として使用するのもおすすめなんです。お料理好きな方への手土産に、いかがでしょうか?きんつば
石川を代表する銘菓と言われているのが、「中田屋」の「きんつば」です。和菓子好きな方なら、一度は食べてみたい有名な和菓子ですよね。中田屋のきんつばは、簡素なお菓子ながらも、大粒でふっくらとした大納言小豆を使用した餡と薄焼きのしっとりとした皮、そして絶妙な塩加減がたまりません。2019年には創業85周年を迎えたそうで、古くから人々に広く愛されてきたことが分かります。石川県でお土産選びに迷ったら、まずはこのきんつばを買ってみてくださいね。加賀の白峰
石川県金沢の伝統的な味として、くるみを飴で炊いた「くるみ煮」があります。そんなくるみ煮を、食べやすく最中で包んだ「加賀の白峰」はお土産にも大人気。加賀の白峰は、老舗佃煮店「佃の佃煮」が昭和40年から販売しているロングセラー商品で、くるみを炊く飴は、同じく金沢の老舗あめ屋「俵屋」のじろあめを使用しています。甘すぎず、上品な味わいのくるみ煮は、さくっとした最中の皮と絶妙にマッチ。お茶請けとしてはもちろん、ビールやワインのおつまみにもぴったりです。奥能登地サイダー しおサイダー
近年、各地で話題となっているご当地サイダー。石川県のご当地サイダーなら、「奥能登地サイダー しおサイダー」はいかがでしょうか?奥能登の仁江海岸では、揚げ浜式製塩法という伝統技法を用いた海水塩を400年以上前から作っています。その塩をふんだんに使ったのがこのしおサイダーで、あまじょっぱいその独特な味わいは、なんだかくせになってしまうほど。そのまま飲むのも美味しいですが、ハイボールの炭酸水として使うのもおすすめです。ぜひ試してみてくださいね。石川県のお土産はどこで買うべき!?
さて、ここまでおすすめの石川土産をたくさんご紹介してきましたが、どこで購入できるか、気になりますよね。もちろん、それぞれ本店などに出向いて購入することもできますが、せっかくなら、いろいろなお土産を、効率よく買いたい!という方におすすめしたいのが、ターミナル駅や空港のお土産コーナーです。
石川県の代表的なターミナル駅といえば、金沢駅。
2015年に北陸新幹線が開通したことから、金沢駅は石川県を代表する観光名所になりました。駅前には「もてなしドーム」と呼ばれる大きな門があり、今では金沢駅のシンボルとも言える存在です。そんな金沢駅には「金沢百番街」というショッピングモールがあり、その中の「あんと」というエリアには、石川のお土産やグルメの名店がずらりと揃っているんです。石川土産を買うなら、まずはここを訪れてみてくださいね。
また、石川県の空の玄関口・小松空港には、到着ロビー・出発ロビーそれぞれに、石川土産が購入できる売店があるので、ぜひ立ち寄ってみてください。金沢駅に比べると、品揃えが豊富とは言えない部分もありますが、定番のお土産は揃っているのが嬉しいポイント!ただし、どうしても欲しいというものがある場合は、事前にチェックしておくと安心です。
空港や駅以外にも、石川土産を購入するのにおすすめなスポットがあります。それは金沢にある「石川県観光物産館」です。石川県観光物産館は、日本三名園のひとつで観光名所の「兼六園」のそばにあり、石川の有名な銘菓はもちろん、特産品や伝統工芸品などを幅広く扱っています。3階建ての館内には、「石川の老舗有名店フロア」「金沢 味と工芸フロア」「手づくり体験フロア」などがあるので、気になるお土産をゲットできること間違いなし!ぜひ兼六園観光の際には、訪れてみてくださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。石川には老舗の銘菓から地元の食材を活かした逸品、長く引き継がれ進化を遂げてきた伝統工芸品など、様々なお土産が目白押しです。自分用、友達用、職場向けなど、送る相手に合わせて最高のお土産を買って帰りましょう。