鎌倉や箱根、江ノ島、横浜、葉山など、観光スポットがたくさんある「神奈川県」。神奈川を訪れたら、お土産に何を買うか決まっていますか?定番の鳩サブレーや、寿命が7年伸びるとされる大涌谷の黒たまご、江ノ島の丸焼きたこせんべいなど、観光スポットの多さに比例して、お土産の候補もたくさん浮かぶのではないでしょうか。今回は、そんな神奈川の豊富にあるお土産の中から、おみナビ編集部が推薦するBEST10をご紹介いたします!
神奈川県のお土産事情
神奈川には観光スポットが多く、そのスポットごとに定番のお土産が異なります。神奈川のおすすめ商品ベスト10を紹介する前に、まずは観光スポットごとの定番のお土産を見ていきましょう。
鎌倉の定番土産と言えば・・・
鎌倉で定番のお土産は、みなさんご存知、鳩サブレーです。
丸々とした鳩を横から見た時の形になっており、可愛らしいお土産です。明治時代から受け継がれている伝統のあるお菓子で、バターをたっぷりと使用し、さっくりとしていて味も食感も抜群のサブレーです。黄色に白の鳩が描かれた紙袋や缶も特徴的です。
鳩サブレーは、明治30年あたりに、初代店主が外国人からもらった大きな楕円をしたお菓子の美味しさに感動したことがきっかけで作られました。
初代店主は、この美味しさの理由はバターにあることに気がつきました。当時、バターは横浜の異人館などに行かないと買うことのできない貴重なものでしたが、そのバターを使い、レシピを考案しました。
その後、外国人の船長が店に来た際、お菓子の試作品を出してみると、「サブレーに似ている」と言われました。ここで初めて「サブレー」というワードを学びました。
初代店主は、鶴岡八幡宮を崇拝していました。鶴岡八幡宮の本殿には、「八」という漢字が鳩のイラストチックに描かれています。そして、鶴岡八幡宮の境内にいる鳩と、子供たちが仲良く遊んでいる様子を見て、お菓子を鳩の形にすることを決め、ついに鳩サブレーが誕生しました。
販売を始めた時は、バターが一般に浸透しておらず、なかなか売れませんでしたが、それでも美味しさの改良を続けました。そして、大正時代になって、やっと小児科の医師から「離乳食に向いている」との推薦を受けることができました。そして、だんだんと庶民にも広まっていき、現在は鎌倉といえば「鳩サブレー」と言われるほど定番のお土産になりました。途中で関東大震災が起こり、お店がなくなってしまうなどの被害がありましたが、それでも今でも広く親しまれている鳩サブレーは、努力の結晶でしょう。
また、鳩サブレーのメーカーである豊島屋は、鎌倉の3つの海岸である、「由比ヶ浜」「材木座」「腰越」の命名権を2013年から10年間買い取ったにも関わらず、「変えないで欲しい」「今のままがいい」という声に応えて、海岸の名前を変えなかったことで一時期話題になりました。豊島屋は鎌倉市に年間1200万円と多額の金額を払っていますし、名前を広く知ってもらうため、「鳩サブレー海岸」などの名前をつけることも可能であったのにも関わらず、このように市民の声に真摯に応えた豊島屋は、ブランドイメージを向上させることとなりました。
箱根の定番土産と言えば・・・
大涌谷の黒たまごを食べると7年寿命が伸びる、という噂を聞いたことはないでしょうか? 箱根にはお土産がたくさんありますが、特に有名なのが大涌谷の黒たまごです。
大涌谷には、平安時代から延命や子育てのお地蔵様が存在します。過去に、このお地蔵様の付近で黒たまごが作られていたため、延命するという言い伝えができました。7年というのは、七福神など、7は縁起が良いとされてきたためだと言われています。
なぜこんな真っ黒なたまごになるのか、気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。こちらの黒たまごは、化学反応を利用して作られていますおよそ80度の温泉地で1時間程度卵を茹でると、殻に鉄分がくっつきます。そして、硫化水素と化学反応を起こし、黒の硫化鉄になるため、殻が黒い茹でたまごへと変化するのです。最後に、15分程度、およそ100度の蒸気を用いて蒸しあげれば、美味しい黒たまごの完成です。1873年までは「大地獄」と呼ばれていたという、地熱や蒸気が強い大涌谷だからこそできる茹でたまごです。
できたての黒たまごをいち早く提供するため、売店へは黒たまご専用のロープウェイを使って運ばれます。そのため、いつ買いに行っても、温かい状態の黒たまごを食べることができます。
実は、お湯で茹でて作った卵よりも、こちらの黒たまごの方が、約20%旨味成分が多いことが科学的に証明されています。その分塩味がお湯の茹で卵よりも少ないですが、購入時に塩もついてくるので気にすることはありません。
大涌谷でしか手に入らない、寿命が伸びると言われている美味しい黒たまご。ぜひ箱根に行った際には食べておきたいですね。
江ノ島定番のお土産
海が綺麗な江ノ島の定番のお土産といえば、丸焼きたこせんべいです。連日行列ができており、丸焼きたこせんべいを片手に食べ歩きをしている方をよく見かけます。たこせんべいは、とれたてのタコを丸ごと2,3匹使用しています。そのタコに粉をつけた後、上下を鉄板で挟み、1トンにもなるプレスをかけて焼かれています。プレスする時には、プシューっと大きな音がします。
完成した丸焼きたこせんべいには、くっきりと、たこの形が残っています。
目の前で作られた出来立てホカホカの丸焼きたこせんべいを食べることもできますが、もちろんお土産用に小分けにパッキングされたものも売っています。一枚は想像以上にサイズが大きいですが、カットされて箱に入ったバージョンも販売されているので、持ち運びが気になる方はそちらを購入すると良いでしょう。
タコの旨味がぎゅっと詰まり、香ばしく焼き上がった丸焼きたこせんべい。おやつや、お酒のおつまみとして、お土産に持って帰るのはいかがでしょうか。
おすすめベスト10
クルミッ子
鎌倉観光したときにおすすめしたいのがこの可愛らしいリスのパッケージでお馴染みの「クルミっ子」。「クルミっ子」は、第25回神奈川名菓展 菓子コンクール 一般銘菓の部で最優秀賞を受賞した鎌倉銘菓です。販売元の鎌倉紅谷は、戦前から現在まで続く名店です。かすかにほろ苦い自家製キャラメルに、くるみをたっぷりと練り込み、それをバターをふんだんに使った生地で挟み込んだ定番かつ人気商品です。3つの素材を絶妙に組み合わせることで完成する、くどすぎない甘さがやみつきになります。特にキャラメルは、職人が一日寝熟成させて丁寧に作られています。パッケージにある、可愛らしいレトロなリスのイラストも人気に繋がっています。また横浜ハンマーヘッドの「Kurumicco Factory」では、クルミっ子の製造過程をガラス越しに見学することができます。
テラス席で心地よい潮風に吹かれながら、クルミっ子をふんだんに使ったスイーツも味わえますよ。クルミっ子は夏場は冷やして食べるのもおすすめです。
栗まんじゅう 月のうさぎ
満月をイメージして作られた、柔らかい黄色の栗がまるっと入った栗まんじゅう、「月のうさぎ」。贅沢に入った大きい栗の甘みと、麦こがしの風味をしっかりと味わうことができます。生地の表面はサクサクとふんわり感の両方が楽しめる、珍しい食感です。「月の黒うさぎ」という商品もあり、こちらは茶色の渋皮栗を使用し、麦こがしを「月のうさぎ」よりも濃くして作られています。ちょっと大人の味を楽しみたい方には「月の黒うさぎ」がおすすめです。鳩サブレー
可愛らしい鳩の形が特徴的な、鎌倉のお土産の定番、鳩サブレー。明治時代から続く伝統のお土産です。全国的にも有名なお土産のため、神奈川では知らない人の方が少ないでしょう。バターをたっぷりと使用した昔ながらのサブレーです。そんな多くの人々に愛される「鳩サブレー」の誕生にまつわる逸話を聞いたことがありますか。それは店を開いて間もない明治30年頃、来店した外国人からもらったビスケットの味に感動した店主が、「これからの日本の子どもたちに喜ばれる!」と確信し、試行錯誤の末、誕生したのが鳩サブレーなのです。崇敬する鶴岡八幡宮にちなみ、本殿の掲額の「八」の字と境内の鳩が子ども達に親しまれていたことから、この形がひらめいたそうです。けれどもバターがまだ食べなれない時代になかなか受け入れてもらえず、再び地道に美味しさを追求。大正に入り、小児医博士の「離乳期の用事食に最適」という推薦もあってようやく売れるようになったと言われています。鳩サブレーは、たまたまもらった1枚のお菓子から生まれたのですね。初代の生み出したレシピと想いは代々受け継がれ、今もなお変わらぬ美味しさを味わうことができるのです。また、メーカーである豊島屋は、鎌倉にある3つの海水浴場の命名権を獲得したのにも関わらず、「変えないで欲しい」という声に応えて名称を変えなかったことで話題になりました。これは実質鎌倉市への寄付となった過去もあるなど、地元に根付いた愛されるメーカーでもあります。レーズンサンド
上質なブランデーにじっくりと浸して作り上げたカリフォルニア・レーズンをふんだんに使用したレーズンサンドです。横浜かをりのベストセラー商品となっています。クリームはとても口当たりが良く、程よい甘さです。このレーズンとクリームを挟むのは、高級なバターをたっぷりと使ったクッキーです。口に入れると、クッキーの表面がサクッとしたかと思えば、しっとり優しくレーズンやブランデーの香りが広がります。レーズンサンド好きの方は、ぜひ横浜かをりの商品を味わってみてください。真空パックシウマイ
全国的にも有名な崎陽軒のシウマイ。1928年に発売されてから、同じレシピで味わいを今でも継承しています。豚肉と干帆立貝柱の旨味が一口サイズのシウマイにぎゅっと詰まっていて、一度食べ出したら止まりません。崎陽軒のシウマイは新横浜駅を始め、様々な駅で販売されていますが、崎陽軒の本場である横浜では、工場見学をすることができます。観光ついでに工場見学をし、そこの売店で冷めても美味しいシウマイをお土産にするのも良いでしょう。葉山リーフパイ
葉山女子旅きっぷやリゾート地で有名な葉山に本店を構えるパティスリー、「ラ・マーレ・ド・チャヤ」の オリジナルの自慢の焼き菓子、「葉山リーフパイ」。その商品名の通り、葉山の風に揺られる、すずかけの葉の形をイメージして作られたパイです。形だけではなく、風味や香りにもこだわって作られています。発酵バターがふんだんに使われており、手作りでひとつひとつ香ばしく焼き上がっています。サクサクの食感が病みつきになるお土産です。かりんとうまんじゅう黒かりん
第一回横須賀おみやげコンテスト金賞、第五回ニッポン全国ご当地おやつランキングでグランプリを受賞した「かりんとうまんじゅう黒かりん」。黒船が来航したことで有名な、横須賀を中心に販売されているお土産です。真っ黒でまんまるの見た目は、大砲の弾がモチーフとなっています。表面はザクザクのかりんとうなのに対し、中身は自家製のこしあんがたくさん詰まっています。横須賀に訪れた際には、ぜひ買っておきたいお土産です。横濱煉瓦
「横濱煉瓦(レンガ)」は、横浜元町が発祥の煉瓦に見立てたチョコレート菓子。元町にある老舗フレンチレストラン「霧笛楼」の手土産として有名です。もともとお店で提供していたデザートが評判となり、横浜を中心に洋菓子店も展開するようになりました。焼き立てのチョコレートケーキにクルミソースを染み込ませたしっとりと濃厚な味わいに、リンゴとブランデーがほのかに香ります。夏は召し上がる前に冷やして食べると常温と違った美味しさが楽しめますよ。浜の月
「浜の月」は「鈴廣かまぼこ」を代表するしんじょです。はんぺんのようなふわふわした食感にならないよう、一般的なしんじょで使われる山芋を使わないのが鈴廣の職人さんのこだわり。気温や魚などの変化に合わせることで、理想の食感に仕上げるのだとか。新鮮なグチなどを使って一枚ずつ手取りでつくらる浜の月は、つるっとしてなめらかな口あたり。そのまま何もつけずにいただきたくなるほどの美味しさです。お魚本来の風味を味わってほしいと、着色料や化学調味料は不使用。保存料も入っていません。大切なひとへの贈り物にぴったりな逸品です。ビーカー入り 手作り焼きプリン
プリン好きの人たちに定評のあるマーロウの「ビーカープリン」は、シンプルな材料で作られた昔ながらの焼きプリン。ダンディなおじさまが描かれたビーカーは、社長が好きなハードボイルド小説の主人公「フィリップ・マーロウ」がモデル。もともとは横須賀のレストラン「マーロウ」のデザートメニューだったのですが、家でも味わいたいというお客様たちの要望にこたえて、テイクアウトの販売が始まったのでした。お皿に出せば、ほろ苦いカラメルが上になってプリン全体に広がります。こだわりの国産卵、牛乳、砂糖、バニラビーンズだけで作られた王道のプリン。食べ応えのあるたっぷりサイズも人気のヒミツです。神奈川県のお土産はどこで買うべき!?
神奈川県には空港がないため、基本的に新幹線や電車で神奈川に行くことが多いのではないでしょうか。お土産買う場所は、新幹線の停まる新横浜駅と小田原駅、それから各種観光スポットのお土産ショップが中心になることでしょう。
新幹線で神奈川に来た際によく使われる新横浜駅には、お土産屋が豊富にあります。改札外には、大規模なお土産ショップである「グランドキオスク新横浜」があり、横浜のお土産だけでなく、鎌倉や江ノ島など、横浜以外の幅広いお土産も手に入れることができます。
また、同じく改札外には「タカシマヤフードメゾン 新横浜店」があります。こちらは新横浜駅直結の商業ビルのキュービックプラザ新横浜内の3,4Fにあり、さまざまなお土産がブースごとに販売されています。
一方、新横浜駅の改札内には、「ベルマートキヨスク 新横浜在来」や、「ギフトキヨスク 新横浜西」などがあります。改札を抜けてしまった後に、お土産を買い足したい時や忘れてしまった時などには非常に便利ですが、上記にご紹介した改札外のお店に比べると、取り扱うお土産の数が少なくなってしまうので、注意が必要です。