中尊寺金色堂や、花巻温泉が有名な岩手県。冷麺やわんこそばなど、ご当地グルメも楽しむことができます。また、宮沢賢治の出身地ということもあり、宮沢賢治記念館など宮沢賢治にまつわる様々なスポットがあります。皆さんは岩手県に行った際、何をお土産にするか決まっていますでしょうか?今回は、そんな岩手県のお土産の中から、定番のお土産や名産品、伝統工芸品を含めて、おみナビ編集部がおすすめするBEST10をご紹介いたします!
岩手のお土産事情
定番土産
岩手土産の定番土産はたくさんありますが、その中から有名なものをピックアップしてご紹介します。
かもめの玉子
三陸のお土産No.1と言って過言ではない定番商品、かもめの玉子。優しい甘さで可愛らしい玉子の見た目をしている、約70年の歴史を持つお菓子です。
かもめの玉子は、三陸で遊んでいる鴎(かもめ)をモチーフにして作られました。素材の味を活かすべく、しっとりとしていてほくほくの黄色の餡を、カステラの生地とホワイトチョコでコーティングして作られています。ホワイトチョコレートが卵の殻、中身も黄身をイメージした黄色の餡になっています。しっとりとした食感で、中身は餡がぎゅっと詰まっているためずっしりとしており、ひとつ食べるだけで満足感を得ることができます。
4個入りから20個入りまで、様々な個数のパックがあるので、配りたい人の数に合わせて選ぶことができますよ。甘いものに飽きやすい方はミニサイズもあります。
南部せんべい
南部せんべいは、小麦粉を原料に使用し、水と合わせて円形の型に流し込んで焼かれる伝統的なせんべいです。プレスされるため堅く焼かれています。また、周りにははみ出た生地が焼かれるため、薄くカリッとしたところがあります。青森と岩手が主な生産地・消費地で、岩手では「巖手屋(いわてや)」の南部せんべいの知名度が高いです。
巖手屋の南部せんべいは、囲炉裏で昔おばあちゃんが焼いていたような温もりが感じられるせんべいで、味はごまや醤油、落花生などがあります。
南部せんべいは、昔八戸や盛岡など南部藩の野戦食でした。長期間保存が可能で、材料も手に入りやすいものだったからです。また、米は当時高級品だったため、蕎麦粉や小麦を使ったものが主食になる時代でした。今はせんべいといえばお菓子を想像しますが、当時は主食だったのです。
そんな歴史あるせんべいをお土産にしてみるのはいかがでしょうか。
小岩井農場チーズケーキ
全国的に有名な小岩井農場ですが、岩手県にあることをご存知でしたか?岩手郡に小岩井農場まきば園が存在し、ホルスタイン(牛)やひつじ、ポニー、うさぎなどと触れ合うことができます。また、小岩井低温殺菌牛乳を用いたバター作り教室や、アーチェリーやゴルフなどのアクティビティなども楽しめます。
そんな小岩井農場のチーズケーキは、伝統のレシピと製法で作られたこだわりのケーキです。シンプルですが、コクがあり奥行きのある味わいです。ベイクドチーズケーキとレアチーズケーキの2種類があります。
ベイクドチーズケーキは、焼き目の部分はサクッとしつつも、中はしっとりとした本格派のチーズケーキです。卵や生クリームなど材料にもこだわっています。
レアチーズケーキは、口に入れるとすぐにとろけだす、滑らかな食感のチーズケーキです。コクはあるものの、意外とさっぱりとしています。新鮮な牛乳やクリームチーズを豊富に使用して作られています。
名産品
岩手には世界三大漁港と呼ばれる三陸海岸があります。魚が集まる理由は、プランクトンが発生しやすい環境だからです。三陸海岸はリアス式海岸のため、プランクトンの栄養源であるミネラルが豊富な水が流れます。また、黒潮と親潮が合流するところのため、こちらの条件でもプランクトンが発生しやすくなります。このようにして、プランクトンを求めて多くの魚が集まる場所が三陸なのです。三陸は品質も高く、海の幸がたくさん味わえる場所です。
特に、あわびやうになどは名産品と言えるでしょう。
三陸海宝漬
この海の幸をふんだんに使った人気の商品が、「三陸海宝漬(さんりくかいほうづけ)」です。日本テレビの朝番組ZIP!で紹介されたり、登録者数約39万人、芸人のはなわさんのYouTubeで紹介されたりしたこともあります。
三陸で獲れたあわび、いくら、めかぶが入っていて、醤油に漬けられています。めかぶは三陸の海を表し、いくらは朝日に照らされキラキラと輝く水面、あわびは水面に浮かぶ小舟をイメージして作られました。
あわびは岩手が漁獲量日本一です。質も良く、肉質や味が良いため高級品としてよく輸出されます。いくらは産卵準備の前の、柔らかい皮で濃厚な旨味を持つものが使用されています。めかぶという言葉を聞き慣れない方もいらっしゃると思いますが、めかぶはわかめの根本にあるひだ状の部分のことを指します。わかめよりもシャキシャキとしていて、粘り気もあります。この3つの材料が合わさり、醤油で漬けることで、相乗効果を生み出し非常においしくなります。また、いくらの粒が美しく輝くことで、見た目にも華が出ます。
この三陸海宝漬は味が濃いめでつけられているため、ほっかほかのご飯に乗せて食べると、いつものご飯が豪華な海鮮丼へと変化し、とても幸せな気分になれます。また、塩気があるのでお酒と一緒におつまみとして食べるのもおすすめです。
海の幸が好きな人へのお土産は、三陸海宝漬で決まりです。
岩手の伝統工芸品
岩手の伝統工芸品といえば、南部鉄器です。
南部鉄器
岩手県は材料である砂鉄、鉄鉱石、漆が手に入りやすい場所であるため、南部鉄器が発展し、今でも受け継がれています。昭和50年には、国から「伝統的工芸品」として指定されています。
南部鉄器と聞くとどこか真っ黒で古いイメージがありますが、今はカラーバリエーションがありますし、IH対応のものや、デザインが現代的なものもあります。
使うたびに少しづつ鉄が染み出してくると言われており、貧血気味の方にもぴったりです。
岩手土産の新勢力
サヴァ缶
岩手県のお土産の新勢力は、サヴァ缶です。東日本大震災の影響を大きく受けた三陸から、オリジナルブランドを出そうということで誕生しました。国産のサバが使われており、これにオリーブオイル、レモンバジルなど洋風な味付けがされています。
味は、オリーブオイル漬け、レモンバジル味、パプリカチリソース味に加え、2020年2月に、ブラックペッパー味とアクアパッツァ風の2種類の味が新しく出ました。
オリーブオイル漬けは、バケットに乗せたり、パスタ、サラダに使ったりするのがおすすめです。レモンバジル味は、開けた瞬間にバジルの香りが広がります。アヒージョやディップソースとして使うと良いでしょう。パプリカチリソース味は、ピリ辛なので、タコスなどにも使うことができます。
商品名の「サヴァ」というのは、フランス語では「元気?」という意味です。岩手県から全国へ、「元気ですか?」と声をかけるというイメージでネーミングされています。
ラベルがビビットカラーで目を引くデザインです。また、サバ缶ながらもおしゃれさがデザインから滲み出ています。
常温保存もできますし、缶なので潰れないため、お土産に向いています。
編集部おすすめ!岩手土産BEST10
かもめの玉子
三陸のお土産No.1と言って過言ではない定番商品、かもめの玉子。三陸で遊んでいる鴎(かもめ)をモチーフにして作られました。見た目は卵そっくりの真っ白で、中身も黄身のような餡が入っています。素材の味を活かすべく、しっとりとしていてほくほくの黄色の餡を、カステラの生地とホワイトチョコでコーティングして作られています。4個入りから20個入りまで、様々な個数のパックがあるので、配りたい人の数に合わせて選ぶことができますよ。
浄土ヶ浜
バターと卵をたっぷり使い、浄土ヶ浜の岩肌をイメージして作られたお菓子です。東北地方で初めてという、手作りのホイル焼きお菓子と言われています。ホイル焼きのため、美味しさを逃しません。宮古の塩も合わせて作られており、塩味も少しありつつ、少し甘みのあるオリジナルの餡を生地で包んで焼かれています。中身は上質な小豆を使用したほんわかした甘味が特徴の餡が入っています。つぶあんとこしあんがあるため、お好みに合わせてチョイスすることができます。
タタンサブレ
一口サイズのサブレ、タタンサブレ。中にはザクザクのマカダミアンナッツが入っていて、ナッツ好きにはたまりません。また、バターがたくさん使用されているので、口に入れるとバターの香りが広がります。このマカダミアンナッツとバターのバランスが優れているため、よくマッチしていると好評だそうです。パッケージはイラストになっており、河川の周りに可愛らしい女の子や犬、お城などが描かれています。パッケージが可愛いため、お土産にぜひ。
二子さといもサクサクもっちりタルト
平成25年に開かれた岩手県の特産品コンクールにおいて、食品無門「岩手県市長会長賞」を受賞した、二子さといもサクサクもっちりタルト。外側のカップには、ビスケットのようなサクサク食感の生地が使われていて、中には北上産二子さといもの頭芋をペーストした、もっちり、ねっとりした食感のものが入っています。さといものタルトはなかなか手に入らない珍しいお菓子ですので、岩手県に行った際にはぜひ購入してみてください。
濃厚チョコレート饅頭
濃厚チョコレート饅頭は、ベルギーのブリュッセルに本部を置く世界味覚審査機構の「国際優秀味覚賞」を2018年に受賞した、世界が認めた美味しさを持つ和スイーツです。外側にはしっとりとしたココア生地があり、中身にはこしあんと生チョコが入っています。マーガリンは使用せず、100%バターで作られています。商品名に濃厚と入っているように、濃いチョコレート味が特徴。また、なめらかでしっとりした食感も楽しめます。亀の子せんべい
亀の形をしていますが、びっくりするほど真っ黒の亀の子せんべい。黒胡麻をペーストして、オリジナルの製法で作られた胡麻餡を、小麦粉の生地にふんだんにかけて作られています。生地はサクサクなのにも関わらず、胡麻はしっとりしているため、対照的な食感を味わえます。メーカーの亀の子せんべい本舗 大浪は、明治36年に創られた老舗で、亀の子せんべいは100年以上の歴史があります。お茶漬けや、お酒のお供にも亀の子せんべいは相性が良いです。
賢治最中「風の又三郎」
岩手県花巻市に1995年に誕生した和菓子店、賢治最中本舗 末廣。そんな老舗が手がけているのが、賢治最中「風の又三郎」です。岩手県花巻市は、宮沢賢治の出身地として知られています。こちらの商品は、創業当初から宮沢家の実弟などから承諾を得た上で販売している商品です。もなかには、「風の又三郎 賢治」という文字が彫られています。中にはこし餡、白餡、胡麻餡の3つがあり、12個入りを購入すると4個ずつ3つの味が入っています。
穀クッキー
岩手県は、別名雑穀王国とも言われるほど、穀類の生産地として名高いことから作られた穀クッキー。雑穀など、一つの味に一つは岩手産の素材が用いられています。一つ一つの素材が持つ風味を大切にしながら作られています。生地は、国産のうるち米を粉にしたものを加えることで、軽い食感になっています。味は、きび/アーモンド、チョコ/穀シリアル、ひえ/ごま、あわ/チーズの4種類の味があり、色々な味を楽しめるため飽きません。
城サブレ
盛岡城の再興祈念に作られた城サブレ。盛岡城の形のサブレです。森岡市は現在公園整備事業を行っているため、2033年を目処にして盛岡城の再興を目標としています。少しでも早く再興が行えるよう、願いを込めて城サブレは誕生しました。外側にはもなかの皮があり、その中にサブレの生地が入っているという珍しい構造のお菓子です。サブレの生地は、たっぷりのバターと、塩味が効いています。味は、プレーンだけでなく、ホワイトチョコレートや胡桃、ゴマもあります。
ごま摺りダックワーズ
なんと創業は明治36年という老舗、菓匠 松栄堂が手がける人気商品、ごま摺りダックワーズ。黒色が特徴的な商品ですが、それは黒胡麻と竹炭パウダーが練り込んであるからです。生地には国産の米粉を使用しているため、外側はサクサクで、中は胡麻摺り団子に近い、風味が良い黒胡麻のクリームが入っており、ふわふわでもちもちとした食感が味わえます。また、中に入っている黒胡麻クリームには、実は隠し味として醤油が用いられています。
岩手土産はどこで買うべき!?
岩手に行くときは、基本的に新幹線で盛岡駅を使いますよね。そこで、盛岡駅にあるお土産ショップをご紹介します。
盛岡駅には、フェザンというビルがあります。その中には、かもめの玉子を販売している「三陸菓匠さいとう」や、三陸海宝漬などの名産物や民芸品などを販売している「岩手路」、サヴァ缶や南部鉄器を販売している「東北めぐり いろといろ」、スイーツやお菓子のタルトタタンなど、様々なショップが入っています。
まとめ
岩手県には、有名な漁港である三陸や、小岩井農場などがあるため、食べ物では洋菓子から海の幸までさまざまなジャンルのお土産がありました。
また、伝統工芸品である南部鉄器は、今でも愛され続けています。
岩手でゲットしたいお土産は見つかりましたでしょうか?本記事がお土産選びの一助になれば幸いです。