みなさんは、日本一食べづらいお菓子と呼ばれる北海道土産として人気の「よいとまけ」をご存知でしょうか?今回はそんな食べづらいこちらの北海道土産を実食して、その魅力をお伝えしたいと思います!
食べづらいけど美味しい苫小牧銘菓「よいとまけ」
「よいとまけ」は株式会社 三星が製造しているお土産。札幌から車で1時間ほどの苫小牧というまちの名産品です。苫小牧は北海道を代表する港町で、大型フェリーの発着や水運の利を活かして製紙業などが盛んです。
苫小牧で収穫されるハスカップというフルーツを使用したお菓子が、今回ご紹介する「よいとまけ」。1953年の発売以降、苫小牧をはじめ空港や道内主要駅でも必ず見かける銘菓なので、見かけたことのある方もいるのでは?
「よいとまけ」を実食レポート!
札幌のお土産店でも購入可能
今回は札幌駅西改札口横「北海道 四季彩館」で購入しました。
縦型に渋めの文字で「よいとまけ」と書かれています。目につきやすい1番上に陳列されていることからも人気が伺えますね。
大きさは1種類のみの販売でした。7切入りで730円(税込)とお手頃価格。常温での保存が可能です。
パッケージを見てみましょう!
どこか懐かしい雰囲気のパッケージ
縦長のパッケージに、ロールケーキのような商品の写真が載っています。持ってみるとずっしりとした重量感。
裏面には原材料や賞味期限などが記載されています。賞味期限は製造から45日とのことなので、ケーキとしてはとても長く楽しめます。
箱を開けてみましょう!
開けてみると、紫色の棒の入った袋が現れました!オブラートはそのまま食べられるという気になる文言も…
袋を開けてみると…
甘酸っぱい香りとともに、約17cmほどのインパクト抜群なケーキが登場!全体が紫色のジャムで覆われていて、ところどころに果実の粒も見えます。
あらかじめ7等分されているので、包丁を使わなくてもいいのは嬉しいですね。ですが、袋から出した時点で手がベトつきます笑
1つ取り分けてみると、とてもシンプルなロールケーキです。横幅は約7cm、厚さは約2cmあります。小ぶりなのでおやつにぴったりのサイズです。
袋の書かれていた通り、ジャムが剥がれないようにオブラートに包まれています。と言っても、ジャムの色に隠れてぱっと見ではわかりません。
中にはクリームではなく、外側と同じようにジャムが使われているようです。
希少な果実ハスカップがたっぷり!
ジャムにたっぷり使われているハスカップ。北海道民にとってはおなじみの果物ですが、全国的にはまだまだ知られていないと思います。
実は、苫小牧にある勇払(ゆうふつ)原野が唯一の自生地という珍しい果物です。
紫色の1〜2cmほどの小さな実はとてもデリケートで、直接水洗いをしてしまうと傷んでしまったり、豊富な栄養素が水に流れ出てしまうため、出荷の際にも大変手間がかかるのだそう。
そんなハスカップを昔から好んで食べて来たのが苫小牧の人々。
苫小牧の銘菓を作ろうと意気込んだ三星の初代社長は、製紙工場で働く人々の「よいとォまいたァ」という掛け声と、甘酸っぱいハスカップを盛り込んで、この「よいとまけ」が誕生したそうです。
しっかり甘くて一切れで満足度◎
それでは実食です!
まずやってくるのはハスカップの甘酸っぱさ!
ジャムなので甘さが先に来て、そのあとにベリー系の酸っぱさがやって来ます。ジャムを塗ってからグラニュー糖をまぶしていて、独特のシャリっとした食感も楽しめますよ。
そんなジャムの甘さを受け止める生地は、ただのスポンジケーキではなくカステラ!はちみつの優しい甘さと卵の風味、ふわふわの食感とハスカップが絶妙にマッチします。
全体的にとっても甘いですが、どこか懐かしさを感じる優しい味。牛乳と一緒に楽しめば、甘党の方やお子様が大喜びのおやつタイムが過ごせそうです。
ただ取り出す時も、取り分ける時も、オブラートに包んであるとはいえ手は汚れてしまいます笑
食べるときはおしぼりやウェットティッシュを用意して楽しみましょう!
原材料・アレルギー
それでは最後に原材料について。
原材料は砂糖、鶏卵、小麦粉、ミックスジャム(水あめ、あんず、砂糖、みかん)ハスカップ、水あめ、発酵調味料、レモン果汁、蜂蜜、オブラートなど。
アレルギー該当品目は、小麦、卵、りんご、大豆です。
また、はちみつを使用したお菓子なので、1歳未満のお子様には食べさせないように注意喚起がされています。
まとめ
たっぷりのコーティングのせいで「日本一食べづらいお菓子」と呼ばれているよいとまけ。食べづらくても味は抜群!甘党の方へのお土産にぴったりなひと品なので、ぜひ購入してみてくださいね。