日本最古の温泉といわれる「道後温泉」や、瀬戸内海の風を感じながら絶景が望める「しまなみ海道」など、心身共に癒される観光スポットを多く擁する愛媛県。
そんな愛媛を訪ねたら、お土産は何を買って帰りましょう?
温暖な気候の愛媛ですから、山の幸や海の幸を使った美味しいお土産が盛りだくさん。地元に愛される銘菓や、伝統の工芸品も数多く存在します。そこで今回は、愛媛県の定番土産から新勢力土産まで、ずらっとご紹介していきます。記事の後半では、おみなび編集部おすすめのお土産BEST10もご紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。
愛媛県のお土産事情
まずは愛媛の定番土産・名産品・伝統工芸品・話題の新勢力土産をご紹介していきます。
愛媛県の定番土産
一六タルト
愛媛を代表する銘菓といえば「一六タルト」。普通”タルト”と聞くと、サクサクのクッキー生地にカスタードやフルーツが乗ったケーキを思い浮かべますよね?しかし愛媛のタルトは違うんです!
ほんのり柚子風味の餡を、きめ細かなスポンジで巻いた形はまるでロールケーキのよう。ひとくち食べると爽やかな香りと、こしあんのやさしい甘さが、口いっぱいに広がります。
一六タルトの歴史は古く、正保4(1647)年頃、初代松山藩主・松平定行公が、ポルトガルの「南蛮菓子タルト」にヒントを得て考案したことがはじまりと言われています。
当時は松山の菓子司が作っていたお菓子ですが、今では愛媛を越え、四国の銘菓としても親しまれています。愛媛を訪れた際は、この珍しい”タルト”を購入して帰り、歴史に思いを馳せながら、じっくり味わってみてはいかがでしょうか。
坊ちゃん団子
抹茶・黄色・小豆の3色団子を串に刺した、手のひらサイズのかわいらしいお団子も、愛媛を代表する銘菓のひとつです。
このお団子はもともと、愛媛県松山市にある道後温泉の名物でした。有名になったのは、夏目漱石の小説「坊ちゃん」がきっかけ。
道後温泉で食べられるお団子が大好きだった夏目は、小説の中でも、お団子を2皿食べるシーンを描きました。それが読者に反響を呼び、「坊ちゃん団子」として親しまれるようになったそうです。
そんな愛らしいストーリーのある坊ちゃん団子を購入するなら、「うつぼ屋」のお団子をどうぞ。口どけ滑らかで甘さ控めの餡が特長なので、甘いものが苦手な方にもちょうどよいお味です。
お団子は、8本入りから16本入りまでの箱入り商品のほか、ひとつひとつ個包装されたものもあります。お土産として配る際にも、気を遣わず済みますね♪
愛媛の名産品
みかん
愛媛の名産品といえば、何と言っても「みかん」ですよね!
愛媛には、空に輝く太陽、海に反射する太陽、斜面に築かれた石垣に反射する太陽の「3つの太陽」があると言われており、みかん栽培にうってつけの土地。おまけに、温暖な気候の段々畑の中で育てているから、甘くてジューシーなみかんが育ちます。
恵まれた環境と合わせ、全国でもトップレベルの技術で栽培された愛媛のみかんは、どの品種をいただいても絶品♪中でも、愛媛オリジナルの「紅まどんな」や「甘平」といった品種は、食べたことのない食感と味わいが楽しめます。
そんな愛媛みかんの美味しさを、お土産にしたい場合はどうしましょう。生のみかんをおすそ分けもいいですが、こんなお土産もおすすめです。
まるごとみかん大福
そのお土産は、「まるごとみかん大福」。愛媛の契約農家から直接仕入れたみかんを、まるごと大福の中に閉じ込めた、迫力満点の一品です。
ひとつひとつ丁寧にみかんのスジを取られているから、大福の断面はとっても綺麗。
一口かじれば、ジューシーで甘酸っぱい果汁がじゅわっと広がり、それを引き立てるように白あんと柔らかなお餅が口の中を優しく包みます。
見た目も味も大満足のお土産なので、とびっきり喜ばせたい人に買って行ってみてください。
愛媛の工芸品
今治タオル
特徴的なブランドマークでお馴染みの「今治タオル」。名前は知っていても、今治がどこにあるのか、どんな歴史があるのか、ご存じない方も多いのではないでしょうか?
実は今治は、愛媛県にあるんです。瀬戸内海に面する今治は、晴れた日が多く、穏やかな気候と天然の軟水にも恵まれているため、タオルを生産するのに適した環境下にあります。
だからこそ、今治のタオル産業は約120年もの間、受け継がれてきました。海外製の安いタオルが輸入され、一時は廃業の危機にも見舞われましたが、それでも高品質のタオルを作り続けた結果、日本のみならず世界からも価値を認められるタオルとなりました。
いまや高級ホテルにも置かれるようになった今治タオル。他都道府県でも購入できますが、せっかくなら、現地でお気に入りを買って帰りましょ♪
赤ちゃんのスタイや肌触りの良いマスク、洗顔時のヘアーバンドなど、タオルやハンカチ以外の商品も盛りだくさん。愛媛でしか買えない限定商品もあります。もちろん、どの商品にも今治タオルの認定マーク付き。
驚きの吸水力でとっても使い心地が良いから、自分用にはもちろん、贈答用にもおすすめの一品です。
愛媛土産の新勢力
まどんなのよろこび
もらった人も喜ぶ、SNS映えばっちりのお土産「まどんなのよろこび」は、愛媛オリジナル品種「紅まどんな」を贅沢に使ったケーキです。
本来、紅まどんなは、11月から12月にかけての数週間しか収穫されない貴重なフルーツ。それを年中楽しめるようにと作られたのがこのケーキなので、現地で生のフルーツを味わえなかった人にももってこいの一品です。
皮ごとスライスした紅まどんなをケーキ上部に、皮ごとピューレにした紅まどんなを生地に練り込んであるので、口に運んだ瞬間、さわやかな香りが広がります。しっとりとした食感に程よい甘さの上品な味わいだから、お茶菓子にもぴったり。
仲の良い人たちと楽しく切り分けながら、紅茶と一緒にいただいてください♪
いーよかんしかしない
もらった人もくすっと笑ってしまうハッピーなネーミングが特徴の「いーよかんしかしない」。名前のとおり、愛媛の特産品・伊予柑を使用した風味豊かなマドレーヌです。
見た目はちょっぴり派手ですが、それも「幸せを感じてほしい」という作り手の想いから。素材にもこだわわりがあり、愛媛県産の伊予柑の蜜漬け果皮と濃縮果汁が生地にたっぷり使われています。
しっとり、ジューシーな口当たりでいくつも食べたくなってしまう美味しさ♪すべて個包装されていて、1個入り・5個入り・10個入りと選べるので、人数に合わせて購入できるのも、うれしいポイントです。
おみなび編集部おすすめ!愛媛県のおすすめのお土産BEST10
母恵夢
お母さんの優しさを思わせる味わいから「母恵夢(ぽえむ)」と名付けられたこのお菓子は、愛媛を代表する銘菓のひとつ。北海道産のフレッシュバターをふんだんに使用した生地には、丁寧に炊きあげられた白あんと黄味あんがたっぷり詰まっています。一口かじれば、和菓子でもなく洋菓子でもない、母恵夢だけのやさしくて上品な美味しさが口いっぱいに広がるでしょう。プレーン味のほかにも、さくらやチョコ、安納芋といった期間限定のフレーバーが、季節ごとに登場します。ぜひそちらも合わせて食べてみてください。
まどんなのよろこび
「まどんなのよろこび」は、愛媛のオリジナル品種「紅まどんな」を贅沢に使用した、柑橘系パウンドケーキ。「11月から12月の数週間しか収穫できない貴重な紅まどんなを、1年中食べられるように」との思いで作られているから、収穫期以外でも紅まどんなの味わいを楽しむことができます。ケーキ上部には紅まどんなのスライスが並べられているほか、生地にもピューレがたっぷり。しっとりとした食感とともに、オレンジの酸味や爽やかな甘味が感じられる大人のケーキです。
今治タオル
愛媛県今治市は約120年もの間、タオルを作り続けているタオルの聖地。中でも、赤・青・白のブランドマークが印象的な「今治タオル」は、安心・安全・高品質な製品として、世界からも一目置かれています。そんな今治タオルの一番のおすすめポイントは、高い「吸水性」。品質検査において、タオル片を水に浮かべ、5秒以内に沈み始めたものしか今治タオルに認定されません。そのため、家族でタオルを使いまわしても、きちんと水を吸収し、びちゃびちゃになるのを防いでくれるでしょう。現地愛媛では、限定の柄や、タオル素材を使用したアイテムも多数あります。ぜひあれこれ見比べてお気に入りを見つけてください。
まるごとみかん大福
「まるごとみかん大福」は、その名のとおり、愛媛みかんをまるごと包んだインパクト抜群の大福です。もちもちの求肥を一口かじると、みかんのジューシーな果汁が口いっぱいに広がり、やさしい甘さの白あんがバランスよく追いかけてきます。美味しくて一気に食べてしまいたいところですが、ぜひ一度手を止めて、断面の美しさも味わってみてください。職人がひとつひとつ手作業でスジを取り除いたみかんはとってもきれいでうっとりしますよ。大切な人への贈答品にもおすすめの一品です。
坊ちゃん団子
「坊ちゃん団子」は愛媛県道後温泉の名物団子。夏目漱石が愛した団子としても知られており、小説「坊ちゃん」にもこの団子が登場していたことから、「坊ちゃん団子」と呼ばれるようになりました。抹茶・黄・小豆、3色のあんの中にお餅の入った手のひらサイズの可愛らしいお団子は、お土産にもうってつけ。「うつぼ屋」の坊ちゃん団子は、口どけ滑らかで甘すぎない餡が特長なので、甘すぎるものが苦手な人にもおすすめです。
一六タルト「柚子」
「一六タルト」は愛媛県産柚子入りこしあんを、やわらかなスポンジで巻いた風味豊かなお菓子です。”タルト”と聞くと、クッキー生地の上にカスタードやフルーツが乗ったケーキを思い浮かべますが、このタルトは、ポルトガルより伝わった「南蛮菓子タルト」を元に作られているため、ロールケーキのような形をしているのが特徴です。ほんのり柚子風味の餡を、きめ細かなスポンジで巻いた形はまるでロールケーキのよう。ひとくち食べると爽やかな香りと、こしあんのやさしい甘さが、口いっぱいに広がります。期間限定味もあるので、チェックしてみてください。
塩みかん
「塩みかん」は、間引きして土に戻されてしまうみかんを何とか有効活用できないかという思いのもと考案された万能調味料。料理の味付けの際、塩をこの調味料に置き換えるだけで、みかん特有の爽やかさがプラスされます。選べるみかんの種類は2種類。「完熟みかん」はふんわり甘じょっぱくてフルーティーだから、パンケーキやヨーグルトと相性抜群。「青みかん」はキリっとした爽やかな酸味と香りがあるから浅漬けやサラダ、餃子のつけダレにぴったりです。ぜひ自分好みの組み合わせを見つけてみてください。
ちゅうちゅうゼリー
愛媛の青果問屋が作る「ちゅうちゅうゼリー」は、さまざまな種類の美味しい柑橘類を、そのままゼリーに閉じ込めた一品。ちゅうっと吸い込むと、あまりのみずみずしさと爽やかさに、果物を食べている感覚に陥ってしまうことでしょう。生の柑橘類を持ち帰れない方にもうってつけのお土産です。ラインナップは、定番銘柄・季節銘柄・レア銘柄で分かれており、定番銘柄の商品には温州みかんや伊予柑、ポンカンといった種類があります。旬の果実を味わうように、いろいろな柑橘の味比べを、ちゅうちゅうゼリーで楽しんでみてはいかがでしょうか?
じゃこ天
愛媛県と大分県の間にある宇和海から豊富な魚がとれる八幡浜市や宇和島市では、魚の加工品づくりが盛ん。その中でも全国的に有名な加工品が「じゃこ天」です。丸ごと食べても、他の具材と一緒にしても美味しいだけでなく、カルシウムやDHAなど豊富な栄養素が手軽に摂取できるから幅広い年齢層に愛されています。そんなじゃこ天ですが、お土産にするなら「おがた蒲鉾」のじゃこ天をどうぞ。農林水産大臣賞を受賞しており、贈答用に購入しても遜色ありません。自分用で食べる際は、開封してそのまま食べてもいいですが、フライパンで焦げ目が付くまで焼いてから食べると、魚の風味が引き立ってより美味しくいただけます♪
山田屋まんじゅう
時は慶応3年。当時の主が一人の巡礼に宿を貸し、お礼にまんじゅうの作り方を教わったことがきっかけで「山田屋まんじゅう」は誕生しました。この饅頭の特徴は、何と言っても透き通る皮。目に美しいだけでなく、絶妙な喉ごしも感じられます。22gの小さなおまんじゅうだからこそ、上質な材料を使い、手間暇かけて作られているから、贈答用に買って帰る方も多いのだとか。綺麗な化粧箱に入っているので、目上の人へのお土産にもおすすめです。
愛媛県のお土産はどこで買うべき?
空路で愛媛を訪れる予定の人なら「松山空港」がおすすめ。1Fには今治タオルの公式ショップやじゃこ天の実演販売店、2Fにはゲート内含め5つのお土産ショップがあるので、充実したお土産タイムを過ごせるでしょう。
中でも2Fの「いよてつショップ」は、お土産の種類や会社ごとにコーナーが分かれているため、お目当てのものが探しやすく、時間がないときにも重宝します。
鉄道で愛媛を訪れる予定の人や、「松山城」「道後温泉」に向かう予定のある人なら、拠点駅の「松山駅」がおすすめ。改札近くにある「KIOSK松山銘品館」では、「母恵夢」や「まるごとみかん大福」といった定番の愛媛土産を購入することができます。
ただし、松山駅には2つのお土産ショップしかありません。駅の近隣にはお土産を販売しているところが少ないので、訪れた先々で気になるものを購入しておくと、後悔なく済むでしょう。
車で愛媛を訪れる予定の人は、「えひめ愛顔の観光物産館」へどうぞ。物産販売コーナーでは、銘菓を始め地酒や民工芸品、水産加工品、農畜産品など、バラエティー豊かなお土産に出合えます。蛇口からみかんジュースが出る楽しいコーナーもありますので、ぜひ利用してみてくださいね♪
まとめ
いかがでしたか?愛媛県には有名な観光スポットに劣らない、ユニークなお土産がたくさんあります。老若男女問わず喜ばれそうなお土産ばかりなので、だれに何を買うか迷ってしまうことでしょう。ぜひ余裕をもって行動し、楽しいお土産選びの時間を満喫してくださいね♪