秋田に行ったら買って帰りたいお土産BEST10

秋田 土産

秋田というと「なまはげ」や「きりたんぽ」が有名ですが、現地に赴けば自然に育まれた豊かな食文化に目を見張ることでしょう。米どころならではの地酒や特産品、雪国の知恵から生まれた加工品、ほかでは見られない珍しい銘菓など、見ているだけでも飽き足りないほどさまざまな土産物がずらり。でも旅の時間は限られているもの。帰り際にどれにしようか迷わないよう、おみナビ編集部が厳選した秋田土産のおすすめベスト10をご紹介します。

秋田県のお土産事情

北か南か、内陸か海沿いかで食や方言も変わってくる秋田。そんな秋田のお土産事情をまずはご紹介していきます。

秋田県の定番土産

日本の三大うどんのひとつ「稲庭うどん」

秋田 お土産

稲庭うどんは、秋田県南部発祥の手延べ製法によって作られる干しうどんです。独特のコシとツルッとした喉ごしが特徴の稲庭うどんですが、うどんのわりにお値段高めなのは、作り方が通常のうどんと大きく異なるから。

4日以上かけて約20ほどの工程を経て熟成を重ねて作る、その手間ひまが稲庭うどん独特の旨みと透き通るような美しい麺を作り出しているんです。

熟練の職人によるその技を継承し、今もすべて手作業で作っている「佐藤養助商店」は稲庭うどんの人気店です。連休には一日1000人もお店まで食べにやってくるとか。

 

高くて手が出しにくいひとにおすすめなのが「切り落とし」。うどんを延ばして干した際にできる端の部分です。地元民はこれを買って食べています。長さや太さがちょっと不揃いですが、材料も味も同じなので、稲庭うどんの美味しさをお手頃価格で存分に味わえますよ。

秋田の名産品

秋田の郷土菓子「もろこし」

秋田 土産

秋田銘菓を代表する「もろこし」は、炒った小豆粉を型打ちしたお菓子。昔、秋田のお殿様がもろこしを口にして「もろもろの菓子を越えたる風味」と絶賛したことから「諸越(もろこし)」と呼ばれるようになったそう。

けれど多種多様な目新しい菓子類に押され、もろこしの人気があやぶまれた頃がありました。そんな時期にメーカーが創意工夫を凝らして作ったのが「生もろこし」。柔らかい食感で口溶けがよいのが特徴です。

 

いくつかのメーカーから販売されていますが、おすすめは「くら吉」の「生あんもろこし」。

くら吉 生あんもろこし【くら吉有限会社】

これまでにないふんわりとした食感と上品な甘さは、新しいのに懐かしい味。角館の店内ではコーヒーを注文すると生もろこしが一つ付いてきます。角館まで行かれない方は、秋田空港や駅前の西武デパートで購入できます。

 

美酒王国と呼ばれる秋田

秋田 お土産

米どころであり、自然あふれる土地から湧き出る仕込み水で作られる秋田の日本酒。銀が発見された1606年頃、全国各地から鉱山技術者や大工、商人などが集まってきたとき、山中である秋田では娯楽が少なかったため、日本酒の需要は高く、それに比例して蔵元も増え始めたそうです。

江戸時代から切磋琢磨してきた蔵元らが美味さを追求した結果、極上の日本酒が造られるようになったとも言われています。

日本酒好きなら秋田での酒造巡りは必至ですが、時間がなければ、秋田駅直結ビルの「トピコ」にある立ち飲みバー「あきたくらす」で飲み比べという手もあります。
秋田 土産

秋田の銘酒を気軽に味わえると人気です。気に入ったお酒があったら、バーのすぐ隣にある「石川酒店」でお求めを。贈り物でどのお酒を買ったらいいか迷ったら、「雪の茅舎」の純米大吟醸がおすすめ。

雪の茅舎 純米大吟醸【齋彌酒造店】

お米由来のほのかな甘みと果実のような香りは、多くの日本酒好きに喜ばれます。全国新酒鑑評会で金賞を11回受賞した秋田自慢のお酒です。

 

燻製した漬物「いぶりがっこ」

秋田 土産

秋田の郷土料理「いぶりがっこ」。秋田県内でも特に積雪の多い県南地方では天日干しが難しいため、大根や人参などを囲炉裏の上に吊るしていぶし、燻製にしたものを米糠と塩で漬け込んでいたのが「いぶりがっこ」のはじまりです。

もともと自家消費のために各家庭で作られていましたが、囲炉裏がなくなりストーブが主流になるにつれ、いぶりがっこも一度は消えてしまいました。その後、いぶりがっこを懐かしむ声が聞かれるようになると、一軒の漬物屋が試行錯誤をしていぶりがっこを商品化。

まずは駅の売店などにお土産として卸し、そこから徐々に販路を拡大。秋田から集団就職で東京へ行ったひとたちが帰省の時に商品化されたいぶりがっこを見つけ、喜んで東京に買って帰ることも。気づけば東京のほうが秋田より先にいぶりがっこが浸透し、秋田に来た際お土産としていぶりがっこを求めるひとが増えたことで、秋田のほかの地域でも本格的にいぶりがっこを作るようになったそうです。

そのいぶりがっこを商品化した漬物屋が「雄勝野きむらや」。

いぶりがっこ薪割りおつまみ

すべて秋田産の原料を使い、化学調味料・添加物は使用せず、米ぬか、塩、ざらめのみで漬け込んでいます。さくら、けやき、ならなどの焚き木も秋田産というこだわり。ほどよい酸味とパリっとした食感はお茶請けにはもちろん、ご飯やお酒にもぴったりです。

秋田土産の新勢力

秋田の伝統的な土産物が続きましたが、いま話題の秋田の食材を活かした新しいお土産もご紹介していきます。

 

つい二つ目に手が伸びる「なまはげのおくりもの」

なまはげのおくりもの

秋田のお土産!と一目でわかる、赤いなまはげのパッケージに入った「なまはげのおくりもの」。外側の面は最中種、内側は米粉のサブレの口当たりの良いお菓子です。

何気なく口にすると、意外な組み合わせとその新食感にびっくりするひとも。サクッとしてゴマの風味が香ばしく、ほかにはない美味しさでリピーター続出中です。最中種も米粉も秋田産。小麦粉が使われていないのでグルテンフリーなお菓子です。

食のチャンピオンシップ2015では銀賞を受賞し、秋田出身のシンガーソングライター・高橋優さんもイチオシの「なまはげのおくりもの」。お土産に迷ったときの救世主になりそうです。

 

美味しくて縁起の良い枝豆スイーツ「青豆のドラジェ」

青豆のドラジェ

青豆ドラジェの考案者はベジスイーツ専門店「パティスリー ポタジエ」のオーナーパティシエ、柿沢安耶さん。彼女の提案で、秋田の新種の枝豆「あきた香り五葉」を起用し青豆ドラジェは誕生しました。

食べた瞬間ふわっと豆の香りがして、深い味わいが口いっぱいに広がります。風味豊かな青豆と上質なベルギー産ホワイトチョコが絶妙に合わさった新しい美味しさです。

2013年に発売開始してから売り上げは8倍以上に伸びているとか。ヨーロッパ生まれのドラジェには、「手にした人に幸福が訪れる」という言い伝えがあるそうです。小ぶりでパッケージも美しいと評判の「青豆のドラジェ」。ちょっとした贈りものにも喜ばれそうです。

おすすめベスト10

おみナビ編集部がたくさんのお土産の中からおすすめのお土産10品をピックアップしました。ぜひお土産選びの参考にしてみてください。

いぶりがっことチーズのオイル漬け

いぶりがっことチーズのオイル漬け
2020年「buyer’s room」で経済産業大臣賞を受賞した「いぶりがっことチーズのオイル漬け」。もはや定番の美味しさとなった「いぶりがっことチーズ」の組み合わせを、ただオイルに漬けるのではなく、秋田の魚醤「しょっつる」と塩麹も加えられ、今までにはない味わいに仕上がりました。お酒との相性はもちろん、パンに乗せたりパスタに和えたり、サラダのアクセントにしたり、いろんなバリエーションで楽しめるので、一度気に入ったら常備しておきたくなるような逸品です。

きりたんぽ玉手箱

きりたんぽ
「きりたんぽ玉手箱」は、食べてみたいな、と思っても材料を揃えるのが手間だから、と食べる機会のなかったひとや、忙しくて帰省できない秋田出身者にもおすすめです。きりたんぽ発祥の地といわれる大館市で、なんと500人以上の人たちが試食会を重ね、専用だし「郷味(さとみ)」を再現しました。比内地鶏の黄金色の鶏脂がたっぷり浮いた濃厚だしで食材を煮込めば、たった10分で完成。肉厚で香ばしいきりたんぽも大館市民お墨付き。ふるさと秋田をもっと元気にしたい、と県内各地の有志が株主となって立ち上げた「秋田活性化株式会社」が、全国に自信を持ってお届けしたい秋田の特産品です。

なまはげのおくりもの

なまはげのおくりもの
秋田名物のなまはげの面をかたどったスイーツ「なまはげのおくりもの」は、秋田の米粉を使ったサブレ。じつは、秋田出身のシンガーソングライター・高橋優さんもおすすめするお菓子なんです。サブレと最中が合わさって、今までにないサクサクした食感と、後から口の中で広がるゴマの香ばしさは、見た目からは想像できない味わい。「あきた食のチャンピオンシップ2015」で銀賞を受賞したのも納得です。材料に小麦が入っていないので、小麦アレルギーのひとも嬉しい、秋田の新しい銘菓です。

青豆のドラジェ

青豆のドラジェ
秋田県で長年にわたり品種改良を重ねて誕生した枝豆「あきた香り五葉」を使った「青豆のドラジェ」。ベルギー産ホワイトチョコレートで豆の高い風味を包み込みました。収穫後すぐに農家さんが剥き豆に加工している青豆のドラジェは、食べた瞬間ふわっと豆の香りがして、深い味わいがお口に広がります。天然由来の着色料を使用しているので、ふたを開けると優しく美しい色合いが目に飛び込んできます。ピンク・黄・白の砂糖でコーティングしたアーモンドの定番ドラジェも入っているので、その違いも味わいながらお楽しみください。

ねばねばぎばさ

ねばねばぎばさ
秋田の郷土食である「ぎばさ」とは、正式名はアカモクという海藻です。ミネラル、食物繊維、ポリフェノールなどが豊富に含まれることから最近注目の食材でもあります。秋田県男鹿市の現役漁師が運営する「渡水産」は、漁師が営む加工所だからこそ良質な原料しか使わない、がモットー。「ねばねばぎばさ」はその漁師たちが、ぎばさの最もうまいとされる5月に収穫したものです。熱湯にくぐらして鮮やかな緑色になったら水気をよく切って生姜醤油や酢醤油でお召し上がりください。お好みで納豆と和えても美味。シャキシャキの食感がクセになる滋味深い逸品です。

秋田しょっつるハタハタ100%

秋田しょっつるハタハタ100%
石川の「いしる」や香川の「いかなご醤油」と並ぶ、日本三大魚醤のひとつ、しょっつる。諸井醸造所の「秋田しょっつる」の原料は、ハタハタと天日塩のみです。3年かけて発酵・熟成させ、旨味がぎゅっと詰まったしょっつるに仕上げます。その臭みのないまろやかな風味は「諸井醸造所」が試行錯誤の末、復活させた昔ながらの味。3年の熟成期間を経たしょっつるは美しい琥珀色となり、コクと深みのある味わいがします。お料理で塩の代わりに「秋田しょっつる」を使ってみてください。いつも違う美味しさが味わえますよ。

いぶりがっこ薪割りおつまみ

いぶりがっこ薪割りおつまみ
「がっこ」は、秋田の方言で漬物のこと。大根を外に干せない雪の時期に、囲炉裏の上につるしていぶし、燻製にしたものを米糠と塩で漬け込んだ、雪国ならではの知恵から生まれた漬物です。元祖いぶりがっこの「雄勝野きむらや」は、昔ながらの製法と無添加にこだわり、手間を惜しまず丁寧に作っています。この「いぶりがっこ薪割りおつまみ」は、ひとつひとつ個包装されているので、手軽にその風味豊かな味わいを楽しめます。ピクニックや旅行などのお供におすすめです。

あつみのかりん糖

あつみのかりん糖
秋田県の南に位置するにかほ市の渥美菓子店で作られているこの「あつみのかりん糖」は、一度食べるとやみつきになる美味しさです。全国から買いに来るひともいるほどの大人気。夏場はコーティング部分の水あめが溶けるので製造中止されており、そのためかネット通販では売切れが続出。秋田県民でも見つけると、つい買いこんでしまう魅惑のかりん糖なのです。一般的なかりん糖とは異なり、薄くてパリっとした食感で胡麻の風味とほど良い甘さが特徴。一袋なくなるまで食べる手が止まらなくなるからご注意を。

しろだし

しろだし【安藤醸造】
創業嘉永六年の安藤醸造は、創業当初から無添加、天然醸造にこだわってすべての商品を作り続けています。なかでもこの「しろだし」は、地元内外にファンを持ついちばんの人気商品。かつお・こんぶ・に加えて、岩魚のしょっつる(魚醤)を使用。ほんのちょっとお料理に加えるだけで、味に深みが加わります。お湯でわっただけでも上品な香りが立ち込め、スープや麺類のおつゆに早変わり。使い勝手がよいので、手放せなくなるかもしれません。

雪の茅舎 純米大吟醸

雪の茅舎 純米大吟醸【齋彌酒造店】
秋田を代表する日本酒「雪の茅舎」の純米大吟醸。良質の酒米を磨き、低温の長期熟成で米の旨みを最大限にまで引き出した芳醇なお酒です。蔵元の齋彌酒造店は、創業以来、自社培養酵母と米の磨きにこだわった酒造りをモットーとしており、酒蔵としては日本で初めてオーガニック認定を受けました。全国新酒鑑評会での金賞受賞は11回と県内ナンバーワン。お米由来のほのかな甘みと、果実のような華やかな香りが口いっぱいに広がり、長い余韻も楽しめる飲み心地は、誰かと一緒に飲みたくなるお酒です。

秋田土産はどこで買うべき!?

新幹線こまちが到着する秋田駅の駅ビル「トピコ」には、秋田の主要な土産物が揃っています。

特に2階では、さまざまなメーカーの稲庭うどん、きりたんぽ、比内地鶏、漬物類などはもちろん、曲げわっぱなどの民芸品も見つけることができます。また地酒を200種類以上扱う酒屋や、立ち飲みバーもあるので、帰りの新幹線で呑むお酒を選んだり、出発までに一杯やったりも可能です。

秋田銘菓のお土産なら「秋田お菓子小路」で。各メーカーの売り子さんに相談しながら購入できます。1階の「みんなのやさい畑」は直売所です。

秋田市内で採れた新鮮な野菜や果物、秋田の母さんたちが作ったお惣菜などが並んでいます。時期によっては新米や山菜なども並んでいて、季節を感じさせてくれる一角になっています。

出張のひとは飛行機を利用して秋田を訪れることが多いのではないでしょうか。仕事で慌ただしいくても、秋田空港には市内でも手に入りにくいお土産が揃っているので、ぜひ待ち時間に立ち寄ってください。

【秋田ステーションビル・トピコ】https://goo.gl/maps/SCdCUhsxbDGD3x8T6
【みんなのやさい畑トピコ店】https://goo.gl/maps/FvhXi47QyKynYJwc9

空港内でいちばん商品が充実しているのは「おみやげ広場あ・えーる」。豊富な種類の地酒や銘菓、海のものや山のものも、この一角だけで揃うので、あちこち歩き回らなくてもちょうど良いお土産が見つけられそうです。

また秋田空港に来たら忘れてならないのが「あつみのかりん糖」。食べ始めると止まらないこのかりん糖は、販売店が少ないため秋田市内でも入手困難。地元民も見つけたらついまとめ買いするほど。クセになる美味しさは県外でも密かに人気。空港売上ナンバーワン商品です。

【秋田空港】https://goo.gl/maps/RpLkU8D3b1iH9oSU8
【おみやげ広場 あ・えーる】https://goo.gl/maps/zZGP73ZzhMHVjkRB7

 

広い秋田県内を一度に巡るのは難しいもの。今回行けなかったけど、お土産だけでも欲しかったなぁ、というときは、秋田駅から徒歩5分のところにある「あきたの 秋田県産品プラザ」がおすすめ。


ここは約4,000点もの秋田の土産物を取り揃えています。駅や空港にはないお土産や期間限定のお土産もあるので、時間のあるひとは要チェックです。つい買いすぎても宅配サービスもあるので安心。また空港から出るリムジンバスの座席やホテルのカウンターなどに、ここで使える割引クーポンがある場合があるので、リムジンバスや市内のホテルを利用の際は、ぜひチェックしてみてくださいね。

【あきたの 秋田県産品プラザ】https://goo.gl/maps/Umy2tJepEJNhfSTs7

おすすめの秋田ならではのお土産をご紹介しました。県内でも北と南では食文化も大きく異なる秋田ですから、旅先でさまざまなお土産に出会うことでしょう。そのときのヒントになるようなお土産がこの中にあれば嬉しいです。

ライターProfile
おみナビ編集部
おみナビ編集部

”旅行のお土産選びをもっと楽しく”をコンセプトに全国の旅行土産を紹介するオンラインメディア「おみナビ」の編集部です。日々、全国のお土産の魅力を発信していきます。

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