【実食レポ】沖縄土産の王者！お菓子御殿の「”元祖”紅いもタルト」を徹底解剖

元祖紅いもタルトとは

しっとりと焼き上げたタルトのうえに、鮮やかな紫色の紅いもペーストがのった洋菓子「紅芋タルト」。

沖縄で多くの企業から販売されており、その形や色はさまざまですが、はじめに販売したのはお菓子御殿という会社で、商品名には「元祖」の文字がついています。

元祖紅いもタルトは、100%県産紅芋でペーストを作っており、保存料や着色料を使用していません。モンドセレクション6年連続受賞や県知事推薦賞などさまざまな賞を受賞している、沖縄を代表するお菓子です。

元祖紅いもタルトを実食レポート

お菓子御殿の本店は読谷村にあり、恩納村や那覇、名護には大型店があります。大型店ではレストランが併設されていたり、紅いもタルトの製造工程が見学できたりと、お土産を購入する以外にも観光地として楽しめます。今回は恩納村のお菓子御殿へ行き、紅いもタルトを購入してきました。

多くのホテルが並ぶ、沖縄屈指のリゾートエリア恩納村。海岸沿いを走っていると、首里城を思わせる大きな朱い門が見えてきます。その先にあるのが、お菓子御殿恩納村店です。

さすが大型店というだけあり、店内は広く開放的。首里城をモチーフにした店内で、買い物中でも観光気分を味わえます。

お菓子以外にも、琉球ガラスやシーサーなど沖縄ならではのお土産がそろっており、紅いもタルトが描かれたバッグなんてものもありました。

また恩納村店の魅力は、なんといっても紅いもタルトの製造工程が見学できること。次々とできあがる紅いもタルトを、子どもたちも興味津々になって見ていました。

紅いも一色のパッケージ

パッケージは紅いもを沸騰とさせる紫色をメインにデザインされています。

裏面には、紅芋タルトをより一層おいしくする食べ方が載っていました。

紅芋生産者の顔写真もあります。どんな人が作っているか分かるだけで、商品に対する信頼度も増しますね。

箱を開けると、個包装された紅いもタルトがずらり。

公式サイトによると賞味期限は30日間です。お土産として渡した後も十分に日持ちするのがよいですね。

可愛いぴったりサイズのタルト

木の葉型のタルトの上に、濃い紫色をした紅いもペーストがたっぷりとのっています。

カットしてみると、タルトの中にも濃厚なペーストがぎっしり詰まっていました。切るときの感触は、全体的にしっとりとした感じ。

大きすぎず小さすぎずで、おやつにぴったりのサイズ感です。

紅いもタルトが誕生したのは1986年のこと。

村おこしを目的とした「一村一品運動」をきっかけに、商工会の事務局長から、紅いもを使ったお菓子を作ってほしいと依頼がきたことから始まります。当時は他の商品製造で忙しかったため断っていましたが、商工会事務局長の熱意に押され依頼を受けることになったそうです。

そうして紅芋タルトが誕生したのですが、当時、紫色のお菓子は珍しく、紅いもになじみのない県外の人には受けがよくありませんでした。首都圏での催事場では、お客さんに「こんなの食べ物の色じゃない」と言われたこともあったとか。そんな地元向けだった紅いもタルトでしたが、飛行機の機内食に採用された後から口コミなどによって徐々に広がり、現在のように沖縄を代表するお菓子となったそうです。

いざ、実食

それでは食べていきましょう！

一口食べると、しっとりもっちりとした食感。紅いもが濃厚で、口の中に素材そのものの味が広がります。

他社のタルト生地はマーガリンを使用しているのに対し、お菓子御殿はバターを使用。そのため、コクがあって深い味わいに仕上がっています。

甘さは控えめで食べやすく、濃厚な紅いもペーストとコクのあるタルトの組み合わせが絶妙です。

この味、そしてこのオリジナリティー溢れる、この見た目。

ここでしか買えない沖縄旅行のお土産にこれ以上ない逸品と言えるでしょう。

原材料・アレルギー

原材料

紅いもペースト、砂糖、小麦粉、バター、鶏卵、寒天、食塩、（原材料の一部に小麦、乳、卵を含む）

アレルギー

小麦・乳・卵

まとめ

元祖というだけあって、タルトにバターを使用したり、紅いもだけでペーストを作るなどこだわりの詰まった体に優しいお菓子だと感じました。添加物不使用で甘さも控えめ、しっとり柔らかい紅いもタルトは、年配のかたへのお土産にもおすすめです。

沖縄へ訪れたさいには、お菓子御殿の元祖紅芋タルトを手にとってみてはいかがでしょうか。